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- 西岸の遺跡のみどころ
西岸の遺跡のみどころ
West Bank ルクソールの対岸であるナイル川西岸地域は,古代においてはルクソールに住む人々の墓所として利用されていました。このため「ネクロポリス(死者の町)・ テーベ」と呼ばれています。
中王国時代以降,テーベがエジプトの王都となるにともない,西岸地域に墓地が盛んに造営されるようになります。特に新王国時代(第18~20王朝)には,テーベの繁栄とともに西岸の墓地も壮大で華麗なものとなり,再生と復活を祈るための王の葬祭殿が造営されるよう になりました。
西岸の墓地は,河岸から約4kmのところにある河岸段丘を中心に,周辺の砂漠地域へと広がっています。ツタンカーメン王墓などの位置する王家の谷,貴族の墓のあるシェイク・アブド・アル=クルナ,デイル・アル=メディーナ,王妃の谷などの見どころがいっぱいです。
また,神殿は北からセティ1世葬祭殿,デイル・アル=バハリのハトシェプスト女王葬祭殿, ラメセス2世葬祭殿であるラメセウム,デイル・アル=メディーナ神殿,メディネト・ハブのラメセス3世葬祭殿などがあります。
西岸の遺跡のある地域は,現在クルナ村と呼ばれていますが,この村は近世に墓の盗掘を目的として営まれた村であるといわれています。2007年に政府のクルナ村移住計画に伴い,墓内外に築かれていた住居はほぼ撤去されました。


歩き方,見学の仕方
遺跡の見学時間は午前6時から午後5時まで。チケット売り場は午後4時閉場。
王家の谷,王妃の谷,デイル・アル=バハリのチケットは現地のチケット売り場で購入しますが,それ以外の遺跡のチケット売り場はクルナト・ムライ地区の考古局事務所(チケットオフィス)のみです。






特に王家の谷では,予告なしに公開が中止されたり,急に公開されたりということがあります。