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ナクトアメン墓(TT335)
Nakhtamen





ラメセス2世の時代のデイル・アル=メディーナの職人。「真理の場の下僕」。
山を登ったところにあり,墓は3つの部屋で構成されています。壁画はすべて黄色,赤,黒の顔料のみを使用して描かれています。
入口から深く急な階段を降りると前室があります。その入り口の壁には,スカラベが乗る船の図像が残っています。前室は,損傷を受けた部分が多く,また天井は未装飾です。供物を受けるナクトアメン夫妻の図像と,墓の前のミイラの図像を確認することができます。
前室の右手に側室があります。入口上部にはアヌビスが描かれており,マアトをささげるトトや,イチジクの木を見ることができます。この部屋も保存状態は良くなく,天井は未装飾となっています。葬儀の場面や,神官の前にいるナクトアメン夫妻も描かれています。
埋葬室入口の天井には,大変美しいヌトの全身像が描かれています。左壁にはスカラベや2頭の馬と思われる動物が,右壁には死者の国の扉が描かれています。
埋葬室入って右奥の壁には,マアト(ほぼ失われています)と頭に三日月をのせたヒヒを礼拝するナクトアメン夫妻の姿があります。左の壁には,アヌビスのミイラづくりの場面が描かれ,足に触れ香を持つイシスとアンクの形の容器から水を灌ぐネフティス,寝台の下には,シャブティボックスやハトホルの美の象徴である鏡,アラバスターの壺などが描かれています。
奥の壁には,オシリス,アメンヘテプ1世とウアジェトとサテト,タウェレトとアヌキス,ラーホルアクティを礼拝するナクトアメン夫妻,手前の壁には,プタハを礼拝するナクトアメン,マアトを礼拝する妻,羊頭の神を礼拝するナクトアメンが描かれ,入口わきには死者の国の門番が控えています。
天井には,奥からホルス,ドゥアムテフ,イムセティ,アヌビス,手前に,ヘリオポリスのラァのねこ,ケベフセヌエフ,ハピ,トトといった神々の姿があります。




















































ヘリオポリスのねこ。



